庄原で今夏開講 ■広島ゆかりの経済人協力 仮想会社経営や討論 広島県ゆかりの経済人が協力し毎年夏、「次世代を担う高校生のための未来塾」を県内を中心に開くことになった。塾長を務める大竹美喜・アメリカンファミリー生命保険最高顧問=庄原市出身=が二十七日、広島県庁で記者会見し明らかにした。第一弾の今夏は、楽天の三木谷浩史社長ら第一線の経済人や文化人らを講師とする三泊四日の合宿を、庄原市で行う。 リーダー養成を目的とする未来塾は、「日本の次世代リーダー養成塾」(塾長・奥田碩日本経団連会長)の広島版。日本商工会議所の山口信夫会頭=庄原市出身=が名誉塾長で、東映の岡田茂相談役=東広島市出身、牟田泰三広島大学長ら十八人が役員に名を連ねる。 初回となる今夏は八月二十八〜三十一日、庄原市の研修施設で合宿する。参加者は、男女各四十人を募集。応募用紙を県内の全高校に配り、面接や作文で選抜する。 講師陣は、大竹氏や三木谷社長、浜田市出身のソプラノ歌手下垣真希さんら五人。演習では、十人程度のグループで仮想の会社を経営するなど「知的挑戦力」を鍛える。討論を通じコミュニケーション力も磨く。 大竹氏は「多感な時期に学校では得られない体験をすることは、人生設計に大きく影響する」と参加を呼び掛けた。来年以降は、中国四国地方に募集の対象を広げていく考えも示した。 (2005.4.28)
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