子どもを守る新兵器 「ネットランチャー」
子どもなどに危害を加える犯罪者を捕らえる防犯機器として注目を浴びる「ネットランチャー」の実演説明会が二十日、広島市安佐南区の緑井小であった。「減らそう犯罪」安佐南まちづくり協議会の主催で、学校や金融機関の関係者ら七十五人が参加した。 ネットランチャーは長さ四十センチで、大きな懐中電灯のような形をしている。握り部分の中心に発射ボタンがあり、押すとガス圧で三メートル四方の強化ポリエステル製ネットを発射し、不審者に投網のように絡みついて動けなくする。東京都内の会社が今年二月に発売した。 実演では校内に侵入した不審者を演じる広島北署員に、同小の教諭らがネットを発射し、さすまたで取り押さえるまでを体験した。 参加した業者は「射程は三・五メートルで、網は刃物でも切れにくく、中で動くとさらに絡みつく」などと説明。中木芳恵校長は「使いやすそう。各地で不審者の侵入騒ぎが相次いでおり、校長会で導入を検討できれば」と話していた。 広島県内では、既に大竹市と尾道市が小学校などへの配備を決めている。 (2005.4.21)
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