04年度広島県教委調べ 6割は登下校時
二〇〇四年度に広島県教委が把握した公立学校での不審者情報は三百六十件に上り、前年度比で百五十三件と73・9%も増えていることが二十日、分かった。県教委は、教職員の防犯訓練や警察との連携強化などで児童・生徒の安全確保に努める。 県教委が、県立学校や市町教委、県警から得た情報をまとめた。内訳は、見知らぬ人からの声かけが百三十件▽公然わいせつや隠し撮りなどわいせつ行為が百五件▽学校や自宅への不審電話が三十六件▽腕をつかまれるなど身体接触が二十八件▽学校の敷地内への侵入が十件―などとなっている。 児童・生徒の登下校時の発生が目立ち、小学生が七十五件、中学生が四十九件、高校生が八十五件と計二百九件。全体の約六割を占める。 本年度も十五日までに二十三件の不審者情報が県教委に寄せられた。内訳は声かけ八件、わいせつ行為五件、身体接触四件などとなっている。十八日には、廿日市市の廿日市西高を訪れた少年(19)が応対した教頭二人を包丁で脅し、逮捕される事件があった。 県教委は二十五日、県立学校の教職員ら約百三十人を対象にした研修会を広島市で開き、警察官を講師に不審者侵入時に備えた実習などを行う。指導第三課は市町教委に対しても、「警察など関係機関と連携し、児童・生徒の安全確保に努めてほしい」と呼び掛けている。 (2005.4.21)
|