中国新聞


「教科教室型」を導入へ
府中市の中学 広島県内で初


 府中市教委は十三日までに、二〇〇五年度から二年計画で大規模改修する府中一中の教室配置を「教科教室型」とする方針を固めた。広島県内では初のスタイル。夏休みを中心に工事を進め、〇六年八月末に完成の予定。

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教科教室型の校舎に全面改修予定の府中一中

 計画では、これまで専用教室のなかった英語、数学、国語、社会の四教科用に計十五室を新設。生徒は教科ごとに教室を移動しながら授業を受ける。クラス単位で「ホームベース」と呼ばれるスペースを設け、ロッカーやベンチを置く。休憩時間などの居場所として「交流スペース」を配置する。

 約二百平方メートルの「コミュニティスクエア」も設け、学年集会やPTAの会議、地域活動などに活用する。児童、生徒を交えての小中一貫授業も想定している。

 同中は鉄筋四階建て本校舎と技術棟、体育館などがある。築三十二年たって老朽化が目立っていた。〇五年度は耐震構造強化とトイレ、技術棟の改修をする。教科教室型となる本館の改修は〇六年度の予定。総事業費五億〜六億円。

 市教委は全市域での小中一貫教育導入を目指しており、〇八年度をめどに建設する統合小中学校も教科教室型を導入する計画。教育推進課の池田哲哉課長は「生徒たちが主体的に、伸び伸びと行動できる校舎にしたい。教室の具体的な活用は学校側と十分話し合って煮詰める」と話している。

(2005.4.14)


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