府中の上下北小 市教委「高く評価」 府中市の上下北小が、学区住民の募金を英語活動の講師費用に充てていた問題で、府中市教委は三十一日までに、二〇〇五年度の講師費用予算を約一・五倍に増やし、公費で活動を継続することを決めた。 市教委は特色ある学校づくり事業として年間二百五十時間、計三十七万五千円の講師費用を予算計上した。〇四年度は百六十時間、二十四万円だった。同校によると〇五年度、講師が担当する英語活動は三―六年生の四クラス、それぞれ週二時間。時給をこれまでの二千五百六十円から千五百円に減額し、公費で全額賄う予定という。一、二年生は引き続き、市の外国語指導助手が担当する。 学校教育課の坂本紀之課長は「取り組みを高く評価している。市内の英語活動のリーダー校として位置付けている。住民の募金を講師費用に充てるのは好ましいことではなく、公費による継続を決めた」と話す。 市教委は小中一貫教育を進めており、〇五年度は上下中の教員が同小の英語活動などを支援することも検討している。 同小は〇二年度から全学年を通した英語活動を続けてきた。三十一日付で退職の福原道顕校長は「わが校の新たな伝統であり、誇りでもある。継続することができて本当によかった。これまで以上に内容を深め、充実させてほしい」と話した。 (2005.4.1)
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