食育 子どもに効果 周南 モデル校事業を報告 子どもの食生活を見直す「子どもたちの健康づくりネットワーク会議」の会合が二十二日、周南市の県周南総合庁舎であった。モデル校での健康教育を担当の教諭たちが発表。栄養士を招いた授業や料理教室で、子どもたちや保護者が食生活に関心を抱くようになり、「全員が朝食を食べるようになった」と強調した。 モデル校は、同市の沼城小と須々万中の二校。小学四年から中学三年までの血液検査で、中性脂肪やコレステロール値が全国平均を上回っていた。二〇〇三年度から、どんな生活をしているのかの調査や健康診断で個人の状況をつかみ、栄養バランスのとれた食事の大切さなどを個別に指導した。 栄養士や保健師を招いた授業や菓子作りの料理教室も開いた。授業参観を通して保護者にも食生活について訴えた。こうした取り組みを二年間続け、朝食を取って登校するようになった、という。 発表した教諭たちは「どう継続させるかが課題」と結んだ。 会議は、子どもたちの生活習慣病を防ぐ国のモデル事業で、県と同市が〇二年度から始め、〇三年度から地域と学校の連携で進めた。今後、市が「子どもの食と元気づくり事業」として引き継ぐ。 (2005.3.23)
|