中国新聞


教職員の安全を重視
寝屋川の事件受け 山口県教委


 防犯40項目チェック

 山口県教委は七日、学校の安全確保や不審者対策を徹底する四十の点検項目を見直した。大阪府寝屋川市の小学校での教職員殺傷事件を受け、学校等安全連絡協議会を開いて協議した。

 見直しは、来訪者を必ず受付へ案内する▽危害を加える恐れがある者が侵入した場合、隔離しておく応接室などの場所を決める―など計八項目。寝屋川市の事件では、教員が殺害されたことなどから、新たに教職員の安全確保の視点を入れた。来訪者には状況に応じて、複数で対応し、背中を向けたりしないことなどを明記した。

 県教委が、県内の全小、中学校や周辺地域に新年度に組織化するよう要請した学校安全ボランティアについても学校内外の巡回指導など取り組みのチェックを盛り込んだ。

 協議会の委員からは「学校安全ボランティアの役割をもっと打ち出した方がよい」などの意見が出た。新しい点検項目は三月末までに全公立学校に配布し、調査する。

 連絡協は、児童八人が殺害された大阪府池田市の池田小事件を受け、学校、地域、家庭などが緊密な連携を図ることを目的として二〇〇一年六月、発足。県教委、県警の代表者や学校関係者らがメンバーとなり、幼児・児童・生徒の安全確保策について、四十項目をまとめた。

(2005.3.8)


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