市教委06年度目標 新年度から調査研究 学習意欲向上・心のケア支援 光市教委は新年度から、小、中学校の二学期制について調査研究に乗り出す。ゆとりのある学習計画の中で確かな学力を身につけるのが狙い。二〇〇六年度に小、中十六校への一斉導入をめざす。二学期制の公立校への導入は、県内で初めてとなる。 調査研究では、既にある教職員と市民で構成する光市教育開発研究所(所長・吉田師郎教育長)に、専門部会を新たに設ける。二学期制の導入に伴う問題点を挙げ、その解決方法を検討して十一月をめどに市教委に提言する。同時に、全学校でも導入に向けて調査研究をする。 二学期制は、始業式や終業式、定期試験の回数を減らせるため、授業時間を年間二十〜三十時間増やせる、という。ゆとりをもって学習に取り組め、学力の向上につながると判断した。 教職員も、長期的な視点で指導ができる。さらに、三学期が短くて十分機能しにくい現状を改善できる、としている。 年間の標準の授業時間数は、四〜六年生が九百四十五時間。毎年のように、台風などによる休校が避けられず、達成しにくいのが実情だ。 四日の市議会定例会の一般質問で、吉田教育長は「教育改革の大きな契機になる」と答えた。 市教委は昨年十二月に校長会、今年一月にはPTA連合会に説明したが異論はなかった、という。吉田教育長は「導入には、教職員や保護者らの理解を得ることが前提」と話している。 県内では、光市の山口大付属光中学校が二学期制を導入している。 (2005.3.5)
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