中国新聞


下校の通学路、公用車で巡回
三原市教委、新年度から検討


 相次ぐ学校への不審者侵入事件を重視した三原市教委は一日、二〇〇五年度から市内を巡回する学校パトロールカー(仮称)の配備を検討していることを明らかにした。市議会定例会の一般質問で植木章弘教育長が答えた。

 案によると、パトロールカーは軽ワゴン車六台を予定。三原市内に三台、二十二日に合併する本郷、久井、大和町には一台ずつ配備する。

 市教委の職員が業務の傍ら、下校時の通学路を巡回。不審者に注意し、一市三町のすべての幼稚園、小中学校に立ち寄り、安全を確認する。

 パトロールカーは白と黒に塗り分け、スピーカーを備える。教育振興課の増田健二課長は「PTAとも連携して児童・生徒の安全確保に努めたい。装備については警察とも協議を重ねたい」と話している。

 市教委によると、〇四年度に報告のあった不審者情報は二月末までに四十六件。うち登下校時に声を掛けられたり、体を触られたりしたケースは二十件に上っている。

(2005.3.2)


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