中国新聞


全中学に市雇用講師を配属
小中一貫教育推進へ 府中市教委


 府中市教委は新年度、小中一貫教育推進に向けて常勤臨時講師を市費雇用し、市内五校の全中学に配属する方針を二十三日までに固めた。新年度当初予算案に約二千万円の人件費を盛り込む。

 同市は二〇〇八年度をめどに、市全域で小中一貫教育導入を予定している。具体的な取り組みは中学の学区ごとに進めており、その要望を踏まえて臨時講師の担当教科などを決め、四月から募集する。小学校の教壇に立つ場合は、市教委が兼務発令を出す。

 小中九年間を通したカリキュラム作りや連携授業などが新年度から本格化する。これらの業務は各校の教務主任らが中心になって進め、臨時講師がサポートする。

 広島県教委によると、県内で常勤教員を市費雇用しているのは、二十人学級を目指す三次市(〇三年度十七人、〇四年度二十人)など例が少ないという。二〇〇〇年度から一中学二小学校間で小中一貫教育を進める呉市は、県の加配や市の非常勤講師で対応している。

 府中市教委は本年度、一貫教育研究が進む中学二校に十一月と一月から、それぞれ英語と理科の市費雇用臨時講師を配属していた。

(2005.2.24)


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