中国新聞


公民館の子育て広場、土曜も開催
広島市安佐南区 働く親、参加しやすく


 乳幼児を持つ母親が気軽に立ち寄って仲間づくりができる、出入り自由の広場「オープンスペース」を開く公民館が広島市内に増えている。これまでは平日の開催がほとんどだったが、乳幼児が多い安佐南区では、働く母親や父親らも参加しやすいように土曜日に開く取り組みも始まった

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働く親も参加しやすく―と、土曜日に初めて開かれた「子育てほっとサロンにんじん畑」(祇園公民館)

 先月二十二日の土曜日、西原一丁目の祇園公民館で開かれた「子育てほっとサロンにんじん畑」。おもちゃや絵本を並べた畳敷きの「スペース」は、二十組近くの親子連れでにぎわった。

 「育休中なので、先輩ママから保育所の話が聞けたら」と、五カ月の長女と参加した藤原望さん(32)。同じく育休中で九カ月の長女と来ていた吉村和代さん(29)は「夫は週末も仕事。これまでは子どもと二人で家に閉じこもっていたので、土曜日の開催はすごくうれしい」。

 同館ではボランティアスタッフが協力。これまで地域の主婦を対象に、月、水曜日は毎週、金曜日は不定期の「にんじん畑」を開いてきた。今回新たに土曜日の開催を始めたのは、子育て支援グループ「e―子育てセンター」のスタッフたちの協力だ。

 「e―子育て―」は、昨年十月に安佐南区で立ち上げたインターネットの子育て支援サイト。働く母親からは「地域に子育て仲間ができない」、主婦からは「夫が出勤の週末は孤独」といった声が寄せられた。そうした悩みに応えたいと、祇園公民館に土曜日開催を働き掛けた。

 代表の香川恭子さん(42)は「父親や学生ボランティアなど、平日に子どもとかかわる機会が少ない人にも参加してもらいたい」と期待する。

 安佐南区では公民館など約二十カ所で、オープンスペースが定期的に開かれている。しかしまだ、スタッフも参加者も主婦が多いため平日の開催がほとんどだ。土曜日開催はほかに、緑井集会所の「子育てサロン グリーンピース」(世羅令子代表、毎月第二土曜日)がある。

 「にんじん畑」の次の土曜日開催は、二十六日午前十時から正午まで。三月は休み、四月以降は月一回開催していく予定。祇園公民館TEL082(874)5181。

(2005.2.8)


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