更生へ17機関の輪を全県に 地域に即し対応
非行少年たちの立ち直りを支援するため、広島県警や県内の矯正施設などでつくる「少年サポートネットワーク」は一日、地域の実情に合わせて細かい対応ができるよう各警察署単位に「少年サポートチーム」をつくり、活動を始めた。 県内二十七カ所の警察署の少年担当課に事務局を設置。ネットワークを構成する県や広島市、広島労働局など十七機関の職員、保護司、民生児童委員らが情報交換し、少年たちの生活支援や心のカウンセリングなどをして、更生を目指す。 チームの活動は県警少年サポートセンターが取りまとめ、民間ボランティア団体などでつくる「立直り支援ネットワーク」の協力も得ながら、就職や学習などの支援をし、受け皿作りを目指す。現在、同ネットワークは広島市周辺が中心だが、今後は県内全域に広げる。 県内の少年非行の件数は年々減少傾向だが、再非行率が約三割と高い水準にある。県警少年サポートセンターの松宮祐一所長は「各機関の専門家や民間団体が互いに協力し、少年が社会に復帰しやすい環境を整えたい」としている。 (2005.2.2)
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