岡山県教委 まず新年度15校 岡山県教委は新年度から、県内約十五校のモデル校で校長らによる教員評価に、参考資料として児童・生徒のアンケート結果を採り入れる目標管理制度を導入する。教員の達成度を客観的に判定するのが狙いで、二〇〇六年度から公立全校に導入する予定。二十五日、県議会文教委員会で明らかにした。 アンケートは教員の授業に関する内容。「板書は分かりやすいか」「分かりやすいスピードで話しているか」などを年に一、二度問う。当初は、中学生と高校生を対象に実施する見込み。 新制度では校長が年間の学校運営目標を設定。教員は教科指導、学級運営など教科以外の指導、学校運営への関与などについて、自己目標と各目標の困難度を定める。 目標達成については、校長と教頭が年に数回、教員と面接し、能力、意欲、実績について五段階で評価。児童・生徒のアンケート結果や、教員が互いの授業を参観した意見を、教科指導の達成度判定の参考にする。 評価の項目や要素は公開する方針で、それを給与や人事に反映させるか否かは今後、検討する。目標管理制度の導入は、新しい教員評価システムづくりを検討していた県教委の調査研究協議会が提言した。県教委教職員課は「新しい評価システムを、教員の資質向上につなげたい」としている。 (2005.1.26)
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